2012年05月02日

母と娘とかみさんと・・・


昭和8年生まれで
先月79歳の誕生日を迎えた母に
感謝の気持ちとささやかなお祝いになればと思い
GWの休みを利用して旅行に出かけた


当日娘とかみさんと僕とで
実家に車で母を迎えに行き
その足で京都の宇治に向かった

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会話が弾む車の中で
気付いたのだが
娘を含め4人全員が血液型がB型

オールBというわけだ
ある意味濃い集団

B型と言えば
自分勝手な人とか人の話を全く聞いていない人
凄くマイペースな人というイメージがあると思うが
まさに車の中の状態はそのまんまだった

4人が4人、もうメチャクチャ
誰もお互いのことなんか聞きやしない
自分の言いたいことを話している

でも、これが不思議
食べることになると
その団結力は絶大だ

誰かが「食べたい」と言えば
腹時計が同じ時間を刻んでいるのか
不思議と皆、
食べたい時が同じで
食べたい物まで同じ




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宇治に着いてまず
最初に向かったのが

「中村藤吉本店」


お店の中に入ると
やわらかいお茶の香りが溢れていた

創業150年の歴史の中に
懐かしくも落ち着く雰囲気がある

そこにおいしいお茶と甘味があるのだから
みんな笑顔だけになるわけだ




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お店を後にして向かったのが
ゆっくり歩いて30分ほどの平等院

私は、一度も鳳凰堂を訪れたことがなかった
10円硬貨の表の絵柄として有名な

そして、
世界遺産に文化財として登録されている
平等院を見てみたかった

1052年に関白藤原頼通によって開創され、
鳳凰堂はその翌年に阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂として建立された


阿弥陀堂中堂大棟に設置されていた金銅製の鳳凰像


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寺院を母の歩みに合わせゆっくり歩いた

娘は、祖母と暮らしているわけではないので
この旅行を楽しみしていた

娘にとっては凄くいい経験になったと思う
大好きな祖母と旅行に行けたという以上に
全てを祖母に合わせるという経験ができたことだ

歩くスピードを合わせ
車から降りる時にも祖母を気遣い
食事を始める時間も食べ終わる時間も合わせる
人に合わせ、気遣うことを学ぶことは
こういう機会でないとできないのではないだろうか





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こうして母と旅行するのは40年ぶりだろうか
この旅で母からいろんな話を聞かせてもらった



母が幼かった頃の話
新城から嫁いできた日のこと
どんな思いで僕ら3人兄弟を育ててきたか
ゆっくり穏やかに話してくれた


いつからだろう
僕よりも小さくなった母





その日、泊まった温泉旅館で
ささやかな母の誕生日会を開いた

寝る時は、私が母の横で寝た
30年ぶりの母の横

静かに、ゆっくりと
寝ている母の寝息を聞いていた

その丸まった小さな背中に
多くのことを背負いこみ
大きなものを抱え込んできた
母の人生が手に取るようにわかった


「ありがとう、かあさん」




posted by MORITA at 10:17| Travel | 更新情報をチェックする

2010年12月02日

そうだ京都に行こう





授業を終えた先週の金曜日の夜
突然、CMではないが心の隅で
「そうだ、京都に行こう」
とつぶやいている自分がいた

京都は20年前に
オートバイで行った以来

当時、紅葉の色鮮やかな暖色に包まれた絶景
その1つ1つが思い出され

1200年余りの歴史の中で
育まれた優れた伝統と文化

風情ある建造物と
華やかな紅葉が自然と調和された景色
京都でしか見ることができない紅葉がある



行くべきか前日まで悩んでいたが
そんなことを思い出していると
今、行かないとしばらく行けないような気がして
思い切って行くことにした



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そんな中で
今回訪れたかったのが
哲学の道


南禅寺から銀閣寺までに至る哲学の道沿いを
ゆっくり紅葉を感じながら歩きたかった



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最初に訪れたのが
紅葉の名所南禅寺(臨済宗南禅寺大本山)

歌舞伎「桜門五三桐」で
石川五右衛門が三門に上り
「絶景かな絶景かな」
と見得きる場面でも有名な三門がある

風格のある強大な三門は
黒ずんだ1つ1つの門柱がなんとも味わい深い



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境内に入ると
あまりにも艶やかな赤と黄色の絨毯に
感嘆の声をあげてしまった



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そして、南禅寺でもうひとつ訪れたかったのが
琵琶湖疎水 水路閣

明治の気概と歴史を感じさせてくれる
全長93メートルもある重厚なレンガ造りの水路橋
素晴しいの一言



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この後、「もみじの永観堂」と
称される程の紅葉の名所に向かった


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約3000本のもみじが庭園を飾る
色とりどりのもみじ

しばらくその場を離れることができませんでした


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永観堂の後、哲学の道に向かう
哲学者 西田幾多郎氏がこの道を散策しながら思索にふけった
ことからこの名がついたと言われています


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また、日本の道100選にも選ばれている散歩道

紅葉を楽しみながら
小学1年生になった娘の手をつなぎ
約2kmの小道をゆっくり銀閣寺まで歩いた



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銀閣寺に着くと庭園に入るための長い行列ができていた
まだ、一度も訪れたことの無かった銀閣寺

足利八代将軍義政が造営した東山文化を代表する建築物が見たかったので
30分以上待つことになったが長い行列に加わることにした


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創建当時のままの銀閣寺

だからこそ、歴史の深みから
簡素で落ち着いた雰囲気を感じた


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自然を生かした池泉回遊式庭園
庭園をゆっくりめぐりながら紅葉を楽しめた

全てが計算ずくされた庭園は
簡素でありながらも優雅な1つ1つの景色は
味わい深いものがあった


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数時間の短い訪問でしたが
京都は「和」と「癒し」を触れさせてくれる
古都だということ改めて感じました


千年以上も都が置かれた京都だから
町のいたるところの歴史のかけらに触れ
日本人としての、先祖達が歩んできた匂いを
感じることができる町

そんな匂いやかけらに触れるだけで
自分が誰なのかを確認させてくれる

そこには
不思議と癒しと
平安がもたされる


伝統と格式
長い時間守られ
研ぎすまされてきた美しさがそこにはある

その美しさに触れることで
自分の心が洗われる気がした


京都もう一度
じっくり訪れたい懐の深い町でした

posted by MORITA at 11:16| Travel | 更新情報をチェックする

2010年05月08日

まほろば







さださんの20代後半の傑作

1979年にリリースされた「夢供養」に収録されている

まほろば



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この曲を聴くと

胸がねキュ〜ンとしめつけられて

涙が自然と出てくる



悲しいとかじゃなくて

切なくなる

メロディと万葉集をモチーフとした歌詞が

心の奥底の感情に共鳴する

さださんの歌が心に沁みる





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”まほろば”とは

万葉集や古事記に出てくる言葉で

「素晴しい場所」とか「住みやすい場所」という意味の古語



年齢を重ねてくると

日本人として産まれたDNAが

聖地というか

霊地というのか

そこに戻れと命令しているようで

万葉の都

奈良に無性に行きたくなった



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そこで、GW中に幾度の渋滞に巻き込まれながら

平城遷都1300年祭

奈良公園・東大寺周辺へ行ってきた



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興福寺

東大寺

春日大社



奈良公園周辺では、渋滞が予想されたので

少し離れていたが

JR近くの駐車場に車を止めて歩くことにした



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修学旅行以来の東大寺

正門にあたる南大門をくぐり大仏殿へ向かう

門内に安置されている金剛力士像

細部まで見事に表現されている彫刻に

しばし時間を忘れ眺める



東大寺の伽藍の中央に位置する大仏殿に近づくにつれ

その大きさに思わず唸った




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大仏様を拝観したあと

春日大社まで娘と手をつなぎながら

ゆっくり歩いた



小さなお土産さん

しかせんべいを売っているおばちゃん

参道の木々からこぼれる光

砂利を歩く音




修学旅行の時のかすかな記憶が

溢れ出してきた




もう一度

この日本人の故郷をゆっくり歩こうと思う









posted by MORITA at 08:15| Travel | 更新情報をチェックする
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