2012年02月06日

山頂


二十歳の時、初めて富士山に登った。



老若男女を問わず、毎年約20万人以上が、山頂をめざすと言われているが、そこは3000mを超える日本一の山。幾つかの過酷な壁が立ちはだかる。五合目まで車で登り、高地に身体が順応しないまま登り始めたため友人は、軽い高山病にかかってしまい、途中全く身体が動かなくなってしまった。


富士山A.jpg


登山に挑んだのは、真夏の7月でしたが、山頂付近の夜明けの頃の気温は平均5度。夜9:00から登り始めたが、日の出間近の8合目、9合目のあまりの寒さに悲鳴をあげたのを覚えている。




しかし、それ以上に過酷に感じたのが9合目から山頂までの距離にして、わずか数百メートルを登りきることだった。目の前には、今まで目指してきた頂きが直ぐそこにあるのに、その傾斜は、今まで以上に急で、残された体力と気力で登りきれるかという不安にかりたてられた。のどは渇き、吐く息は荒く、一歩踏み出す足がなんとも重く感じた。


 

疲れ果てた私は、背中を丸め自分の足元ばかり見つめていた。「もう、やめよう」「もう、これぐらいでいいんじゃないかな」そんな言葉が何度も何度も頭の中をよぎった。



 

でもふと、そんな時、自分の歩んできた道を振りかえてみた。振りかえるとそこは、どこまでも白く広がる雲海、空の青さと雲海の白のコントラストが言葉にできない美しさを奏でていた。


富士山.jpg



「こんなところまで登ることができたんだ」振り返ることで、自分の位置を再確認し、ここまで登れたという自信が込み上げてきた。こうなると不思議なものだが、疲れきった体のどこから湧き上がってくるのか解らないのだが、力が溢れてきた。もう一度、頂きをゆっくり見つめ直すと頂は、どこまでも透き通った青い空を背負って輝いていた。


 

現状の苦しさから逃れることばかりにとらわれ、自分の目標を失いかけている自分に気付かされた。丸めていた背中を伸ばし、頭を上げ、再び、足に力を込め山頂を目指した。



受験生諸君!!君の目指す頂きはあと少し、しんどい今だけに心を奪われないで、本気で取り組んできた歩みを振り返れば、自信が取り戻せる。そして、もう一度しっかり見つめ直してくれ、自分の未来を!そうすれば、必ず頂に登りきることができるから。深呼吸をして、息を整え、あと少し、登りきるぞ!!





posted by MORITA at 08:24| 生徒に伝えたいこと | 更新情報をチェックする
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